コア・パーソナル・プロジェクトとは
コア・パーソナル・プロジェクトとは、その人にとって非常に重要な事柄のことです。
自分の能力に適したコア・パーソナル・プロジェクトに従事することができれば、私たちの人生はより豊かなものになります。
それにはまず、自分のコア・パーソナル・プロジェクトを明確にイメージする必要があります。
コア・パーソナル・プロジェクトの見つけ方
自分のコア・パーソナル・プロジェクト を見つけるには、自分が何に価値を見いだし、何に興味をもっているのかを知る必要があります。
それにはいくつかの方法がありますが、シンプルでわかりやすい方法に以下の三つがあります。
- 子どものころに大好きだったことを思い返す
- 今、何に興味をもっているかを整理し、順序をつけてみる
- 何をうらやましいと感じ、なぜそう思うのかを考えてみる
(テレビやインターネットでお目にかかる、極端な金銭的成功例などではなく、身近にある具体的な例について)
自分のコア・パーソナル・プロジェクトが明確にしたら、さっそくそれを人生に取り入れてみましょう。
自由特性理論
コア・パーソナル・プロジェクトに従事するとき、その人は自分に備わっている特性の枠を超えて行動することが可能になる、とされています。
この考え方は、人はもって生まれた固定の性格特性のほかに、状況によって変えられる自由な性格特性をもっており、この二つの特性は混在している、とする自由特性理論によります。
たとえば、人前に出るのが苦手な内向的な人間であっても、目的の達成に必要ならば、率先して外向的な人間のように振る舞えるようになるのです。
なぜなら、自分の限界を超えようと努力することは、コア・パーソナル・プロジェクトを達成するために必要不可欠だからです。
できない、恥ずかしいなどと言っている場合ではありません。
本当にやりたいことを成し遂げようとするからこそ、その情熱が人をどんな困難にも立ち向かわせます。
とはいえ、本当の自分とは違う自分をコントロールするのには限界があります。
自我の漏洩(じがのろうえい)
私たちは、自分のコア・パーソナル・プロジェクトを実行するうえで、必要ならば状況に応じて本来の自分とは違う自分を演じることができます。
しかし、やはりそれは偽物の自分でしかありません。
演じることにどんな注意を払ったとしても、無意識のうちに本当の自分がボディーランゲージをとおしてにじみ出てきてしまいます。
たとえば、内向的な人間がいくら外向的な人間のように堂々と振る舞おうとしても、手や目線が自信なさげにそわそわと動いたり、自信満々に笑みを浮かべる場面でぎこちない笑みを浮かべてしまったりしてしまうのです。
本当の自分と違う自分を演じることには限界がありますし、なにより疲れてしまいます。
ですので、自分の自由特性を必要な場面で長期間使い続けたいのなら、適度に休むことも必要です。
休みも取らずに無理ばかりしていると、楽しく感じていたことにさえ興味を失ってしまうかもしれません。
適度に休んで疲れを回復させながら、自分のコア・パーソナル・プロジェクトにそって行動を続ける、そうすれば人生は今よりももっと楽しくなるはずです。
参考:内向型人間のすごい力