【サンクコスト(埋没費用)】とは?今さらやめられない、と思ったときがやめ時かもしれない

サンクコスト bias-思い込み

サンクコストとは

サンクコストとは、すでに投資した時間や費用のうち、もはや戻ってくることのないものをあらわす言葉です。

ちなみにサンク(sunk)は「しずんだ」、コスト(cost)は「費用」という意味で、日本語では「埋没費用まいぼつひよう」と表現されます。

サンクコストは無視しよう

サンクコストはすでに支払い済みで回収は不可能であり、将来の行動を選択する際に考慮してはいけない、つまり無視しなければならないものです。

それなのに、私たちは何かにかけた時間や費用、労力が大きければ大きいほど、失敗を認めたくないという思いから、さらに無駄な追加投資をしてしまいがちです。

そうやって間違った方向に粘り強さを発揮し続けると、多大な時間やお金、エネルギーを浪費し続けるという悲惨な結果になってしまいます。

もうダメだとわかっている仕事や会社、叶う見込みのない夢に見切りをつけることができず、「今さら引くに引けない」状態になってしまったときは、サンクコストは無視するものだということを思い出しましょう。

そして、まっさらな気持ちで将来について考え、自分のためになる行動を選択するのです。

これまでサンクコストとして100万円を支払ったのか1億円を支払ったのかという金額は問題ではありませんし、1年を費やしたのか10年を費やしたのかという時間も問題ではありません。

重要なのは、今まで通りコストを払い続けた場合の将来と、新しいことにコストを振り向けた場合の将来について考え、どちらがより有益なのかを冷静に考えることです。

参考:行動意思決定論 バイアスの罠
ファスト&スロー
あなたの意思はどのように決まるか?

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