確率の誤認知とは
世の中で起きる多くのことは確率によって支配されていますが、私たちはその確率をうまく認識できません。
たとえば、コイン投げでコインの表と裏が出る確率は、それぞれ二分の一です。
それではコインを5回投げたとき、表‐表‐表‐表と4回連続で「表」が出た後、最後の5回目に「裏」が出る確率はいくらになるでしょうか?
なんだかそろそろ裏が出そうな気がして、裏の出る確率が二分の一よりも高いと思ってしまわなかったでしょうか。
それとも表に勢いがありそうで、続いて表が出る確率を高く見積もったでしょうか。
しかし、答えは相変わらずきっちりと二分の一のままです。
そんなのは当たり前だと思われるかもしれませんが、現実として一方に偏った事象が連続して現れたとき、人は直感によって間違った確率判断をしてしまいがちです。
このように確率の認識が正常に働かないことを、確率の誤認知といいます。
確率の誤認知を甘く見ていると、ギャンブルや株式相場などで手痛い損失を被ることになるので注意が必要です。