ブレインストーミングとは
ブレインストーミングとは、集団思考を用いた会議の一形態をあらわす言葉です。
会議の参加者が自由に意見を出し合うことで、個人では考えつかない創造的で斬新なアイデアを生み出すための方法として知られています。
ちなみに語源は、ブレイン(脳)とストーム(嵐)からきています。
ブレインストーミングの4つのルール
ブレインストーミングには4つのルールがあります。
- 出てきたアイディアに対して批判をしない
- 自由に考える
- 質より量を意識する
- アイディアを組み合わせる
このルールを守れば、個人の限界を超えた素晴らしいアイディアを生み出すことが可能です。
ブレインストーミングはだいたい失敗する
しかし、残念ながらブレインストーミングはだいたいにおいて失敗に終わります。
それには3つの理由があります。
- 会議の参加者は、集団であるがゆえに他人まかせにし、手抜きをする(社会的手抜き)
- 発言できるのは一度に一人であるため、個人個人にとっては時間の無駄になる(生産妨害)
- 他人に評価されることに対する不安は強力なため、自由に考え発言することがそもそも不可能に近い(評価懸念)
そして「さまざまな」研究によって明らかにされているのは以下の3点です。
- 個人で考えた方がたくさんのアイデアを生み出す
- 個人で考え出したアイデアの質は集団と同等かそれ以上
- 集団が大きくなるほどパフォーマンスは低下する
以上のように、ブレインストーミングは従来の会議と同じで多くの場合ほとんど役に立つことはなく(むしろ有害で)、ただ何かをしている感じを味わうために行われているのかもしれません。
エレクトリック・ブレインストーミングは効果的
例外は、電子機器を使ったオンライン上でのブレインストーミングです。
この方法はエレクトリック・ブレインストーミングとよばれ、単独作業よりもよい結果をもたらすことが確認されています。
しかもその効果は、集団が大きくなるほど向上します。
エレクトリック・ブレインストーミングのルールは以下の2つです。
- オンライン上で、他の参加者と顔を合わせず、自分のアイディアを入力する
- 他の参加者が書き込んだアイディアを確認しながら、そこに新たなアイディアを入力していく
そもそもオンライン上で作業をしている人たちは、それぞれに単独作業をしている場合が多いため、もともとのアイデアの質やモチベーションも高い傾向にあります。
画期的なアイディアを求めてブレインストーミングをするのなら、まずは個人でアイディアをじっくり練ってから、やる気のある人間を集め、オンライン上で実施するのがおススメです。