睡眠にどのくらいの時間をとっていますか?
人によって最適な睡眠時間は違うといわれていますが、仕事に遊びに勉強にと忙しい生活の中で、だれにとっても十分な睡眠時間を確保するのは難しいことです。
その結果、日中の活動が睡魔に邪魔されてばかりいては、人生の質を落としてしまいます。
かといってのんきに昼寝をする時間はありません。
そんなとき、役に立つのがパワーナップです。
パワーナップとは
パワーナップ(power nap)とは、ナップ(昼寝)とパワーアップをたし合わせた言葉です。
要は昼寝のことですが、ただの昼寝ではありません。
すごい昼寝、つまり「超」昼寝です(一般的には「積極的仮眠」と訳されています)。
パワーナップは15分~20分ほどの短時間の昼寝です。これだけで眠気を吹き飛ばすことができます。
時間がないときは5分~10分眠るだけでも、かなりすっきりします。
逆に30分以上の昼寝はいけません。脳が本格的に眠ろうとするため、起きたときにむしろぐったりとしてしまいます。
パワーナップには通常の睡眠の何倍もの効果があり、ちょっとしか眠っていないのにたっぷりと眠った気持ちになれます。
パワーナップにはやり方がありますが、とても簡単です。
パワーナップの方法
パワーナップは2つのステップで実行可能です。
- アラームをセットする
- 机にふせて眠る or 寝ころんで眠る(眠っているときに首をガクッとさせない)
たったこれだけです。
さらにパワーナップの効率を上げたいなら以下の方法があります。
- 眠る前に軽くストレッチする(血行がよくなる)
- 眠る前にコーヒーやお茶などでカフェインをとる(覚醒効果がちょうど30分ほどで出る)
- 机にふせて眠るならクッションを使う(寝心地がよく、おでこにアトがつかない)
以上、非常にシンプルな方法です。
しかも30分未満の短い時間で調節できるので、学校や仕事場の休み時間に実行可能です。
そうはいっても眠れる場所がない、という状況はよくあります。特に会社勤めでは難しいかもしれません。その場合は探すしかありません。
使われていない会議室、人が立ち寄らない屋上手前の階段、会社近くの公園のベンチ、トイレの個室(長居はほどほどに)、
はたまた開き直って自分のデスク、どこかに場所はあるはずです。
(ベンチや階段で寝るときは頭を固定して眠るのは難しいですが、ヒザの上で手を組んだ状態で頭をたらせばそこそこ安定します)
また、パワーナップは日中に強い眠気を感じていないときにも有効です。
判断力や集中力、やる気や作業効率が上がるなどの効果があると期待されていて、グーグルなどの世界的企業も導入しています。
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日中の睡魔から逃れるには、夜にたっぷりと眠るか、根性でどうにかするしかないと思っていた人にとって、ちょっと昼寝するだけで劇的に眠気が改善するパワーナップは衝撃的です。
よりよい人生を送るための技術としてパワーナップを取り入れれば、1日の限られた時間をもっと効率的に利用できるかもしれません。